第一の感情を大切に。

この半年は、満たされる時間が多かった。
19歳で上京してから今までで、この半年が、1番、楽しかったり嬉しかったり、とても明るい日々の連続だった。
誰かから与えられた感情や思い、自らの意思、それらを元に行動に移せた。

これまでの自分では出来なかったこと、目を背けてきたこと、隠れてきたことも、少しずつではあるけど、出来るようになってきた。
行動に移したのは自分だけど、行動に移せるようになったのは、私を只管肯定してくれる人々がいるからで、けして自分1人での成果ではない。

大事に思ってくれる人がいる。
それも、いろんな関係性の中で築けてこられたってことが、とても嬉しい。
10年以上応援してくれる人、最近知り合った主治医(?)、レストランのシェフ、姪っ子、とにかく私を愛してくれる人。
そうして温かな日々を送るなかでも、どうしても月の半分は不調に悩まされる。

私は20代前半の2~3年、一時期PSDDになり、頭痛薬と称した精神安定剤(?)を処方され服用していた時期がある。
月半分のどん底の時期は、何もかもが嫌になり、人も物も仕事も好きだったことも自分も生きてることも嫌で嫌で仕方がなく、とにかく早く、この世からいなくなりたい死にたい、と思っていた。
そうなると、それまで築いてきた様々なもの…主に人間関係や自分に対する信頼が全て、根底からグズグズに崩れて無くなっていく。
どん底時期が終わるとケロリとしている事も多く、あの日日を私と共にしていた人たち(主にバイト先とか…)には多大なる迷惑をかけていた。
(その中に、私の不調の原因に理解を示してくれる上司がいたことは、本当に幸いだった。その方には最後の最後まで迷惑をかけ続けてしまったが…)

自分なりに、自分の研究をし、傾向と対策?をして、それが幸をなしたのか年々楽になり、PMSに留まるまでになった。
20代半ばから後半にかけてはとても楽になり、生きることへの執着のほうが強くなっていた。
その時期は劇団に入っていたからそれも良い影響だったんだとも思う。

それでもやはり、30代に入り、月によりPMSの強弱があり、安定しないことが多くなってきた。
そこでようやく、「漢方」に助けてもらうことにした。
カウンセリングを受けて漢方を処方してもらったが、これがめっっちゃ高い…!
漢方ってこんなに高いのかとビビるも、藁にもすがる思いで1ヶ月漢方を飲み続けてみたら、これが不思議ととてもよく効いた。
元来、薬と呼ばれるものはすんなりと効く体質(当たり前か)なのだけど、こんなにも…こんなにも効くのかと…10年悩み続けた日々が20000万弱で解決に向かっている…もちろん、続けなければならないのだけど。
しっかりと私の体質や癖、生活、生理などの様々なことを鑑みて処方してくれた漢方、すごい。

正直美味しくないし、慣れてくると飲むのも面倒にもなるし、お金も馬鹿にならないけど、これで毎月の、生理前10日間から生理終わりまでの精神的身体的不調が半分以下になるのなら、頑張って続けていこうと思う。

そうすれば、大切な人たちと、もっと素敵な景色を見続けられる。
大切な人たちを傷つけないために、自分のために、がんばるんだ。

そうしたいろんなことが重なって自分に少し余裕が出てくると、今まで感情的になった事も、ちょっと落ち着いて俯瞰することができる。
これはすごい。
何故こんなにも自分が怒っているのか、こんなにも悲しく思っているのか、の答えを、素直に導き出せるようになった。
これはすごい。
嫌いなものはなぜ嫌いなのか言えるようになった。
これもすごい。
いままで飲み込んできた言葉を言えるようになった。
これもすごい。
自分に自信がもてるようになった。
これもすごい。だいぶすごい。
人の顔色伺ってばかりいた私から脱皮して、自分のことが好きになってきた。
これほんとすごい。めっちゃすごい。
闘える精神(武器)を持った。
これは私の未来に一筋の光が…!てのは大袈裟だし明日は真逆のことを思っているかもしれないけど、現時点、私はとても明るく生活している。
こんな日がくるなんて思ってなかった。14年前は。

中学高校時代の私に言ってやりたい。
他人の時計は覗くなよ、ちゃんと幸せな時間を過ごせる時がくるぞって。


いまは舞台もなく、最近オープンした、和食で有名なお店で働いている私。
役に立てなくてしんどい気持ちが大きいけど、「明日はこれをしよう、これを出来るようになろう」と小さな目標を決めて挑むようになった。

自分を否定したまま生きてきた30ん年間は、終わり。[完]。了。fin。

これから何年生きられるか分からないけど、生きられる間は、小さなことでも「出来たこと」に目を向けていく。

Re : start   (←合ってるかな…?)

とまと日和

トマトを愛する舞台俳優 蒼井染のオフィシャルホームページ ここでは日々の徒然、舞台の徒然を綴ってゆきます

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